貝塚に関連した俳句の例をまとめました。
貝塚を含む俳句例
剥き出しの貝塚跡や遠蛙/澤/照枝
貝塚に密生したる仏の座/笹野俊子
貝塚に石器を拾ふ冬野哉/正岡子規
貝塚の原人出でよ風暑し/高井北杜
貝塚へ曲る小道の菫かな/正岡子規
このあたり貝塚つづき蕗の薹/上村占
縄文の世の貝塚や萩こぼれ/黒川育代
草伸びきつて貝塚の子蟷螂/山田静枝
貝塚に吾等五日の声こぼす/岡井省二
貝塚に虫鳴けば白し波の泡/桂樟蹊子
貝塚のうへに人住む冬日和/杉林明子
貝塚の如く寄せあり朴落葉/福神規子
貝塚の里遠足の列が過ぐ/冨田みのる
貝塚や土に下駄くふ春の雨/正岡子規
貝塚や砂丘十里も雁のころ/桂樟蹊子
貝塚出る蝶も烏も盛装して/白澤良子
おほかたは貝塚へ散る山桜/鳥居美智子
やぶがらし貝塚の道螺鈿の道/伊藤敬子
貝塚に未知の神ゐて菜殻焼く/水野北迷
貝塚に菜殻の灰のかかるなり/小菅佳子
俳句例:21句目~
貝塚に蟹は火色に生きてをり/飯山/修
貝塚に鏃貌なるいぼむしり/伊東みのり
貝塚のまはりの麦を踏みてをり/飴山實
貝塚の町へ這入ればおぼろ月/五車反古
貝塚の里を春着の姉いもと/冨田みのる
逃水を追ひ貝塚に出遭ひけり/天休/翼
貝塚の貝走りいづ梅雨入はや/殿村莵絲子
オオヘビガイ出土貝塚飛花よぎり/高澤良一
陽の翳るおびただしい死の貝塚よ/松原トヨ子