金曜日に関連した俳句の例をまとめました。
金曜日を含む俳句例
その人の煙草の香り聖金曜/能城檀
唇あけて聖金曜の収税吏/長谷川双
機の窓や聖金曜の朱き月/小池文子
葉牡丹に恋が渦巻く金曜日/浜明史
金曜は花の来る日や冬籠/佐伯哲草
サルビアが恥へ傾く金曜日/坪内稔典
太白に聖金曜日日落ちたり/室積徂春
帯留の金具冷たし聖金曜/古賀まり子
秘そと断つ聖金曜の昼の食/景山筍吉
通草まで死鶏を降ろす金曜日/高岡修
年輪に腰下ろし聖金曜日昏る/須知白塔
暖房や今日十三日金曜日/久保田万太郎
火を消して聖金曜の主に近し/内田哀而
片栗の花うつむいて金曜日/中野路得子
粥栄えて聖金曜日暮れにけり/羽田貞雄
聖金曜日の食卓を浄めけり/小泉瀬衣子
薔薇よりも青年匂う聖金曜日/楠本憲吉
蟻の巣の出入りはげしき金曜日/大高翔
鶏舎いでて鶏昏らし聖金曜日/長谷川双
聖金曜の創なき手足湯に伸ばす/石川冬扇
俳句例:21句目~
聖金曜トランペットは転調す/山地春眠子
金曜日小雨ガーベラの黄の記憶/駒志津子
空にまっかなうろこが跳ねる金曜日/穴井太
聖金曜のオルガン低し辛夷の芽/古賀まり子
聖金曜日かすむ浅間の裾かぐろく/後藤一朗
金曜日が好きで韮/鯖/浅蜊買ふ/正木ゆう子
髪もて吊るす乾し首の十三日の金曜市場/高柳重信
金曜日のおるがん/木製の父は懐れるため/星永文夫