命日に関連した俳句の例をまとめました。
命日を含む俳句例
命日を髪結あそび菊膾/後藤綾子
原爆忌命日同じ墓ばかり/齋藤朗笛
房州より椿も届き御命日/三谷貞雄
早桃を供へて姑のお命日/井上ゆき
猫の子の命日をとぶ小てふ哉/一茶
命日のけふは夕餉も茄子汁/小松月尚
命日の星いち早し花茶垣/大峯あきら
朴の花友の命日あそぶべし/宮坂静生
松落葉父の命日過ぎにけり/川崎展宏
狐火を見て命日を遊びけり/黒田杏子
秋の薔薇句読点めくご命日/中山純子
うまずめの妻の命日雛流す/高松勝々子
命日の軒の垂氷をくぐりけり/寺井谷子
如月の船出せし日を命日に/竹末春野人
燭をつぐ月命日の青みかん/荻原あや子
痰壺ずつと向うの痰壺父の命日/上月章
胡瓜もみ命日の日の高上り/大峯あきら
風光るけふ命日の句碑の艶/下村ひろし
命日のかち合ふ火鉢ふたつみつ/中原道夫
命日の近づく花鶏あそびをり/佐々木六戈
俳句例:21句目~
山葵田の水つんとくる子の命日/田中清甫
サイネリヤ抱き命日と知らで来し/宮田登喜子
祥月命日ですゼブラボールペンの赤/望月精光
いつも父の命日にきれる僕の定期券よ/内田南草
出会ひとは今を命日とする塒だらうか/加藤郁乎
土筆ぽかんとしてゐるうちに命日過ぐ/高澤良一
開戦の日ではなくジヨン/レノンの命日と紹介さるる十二月八日/小野雅子