四季に関連した俳句の例をまとめました。
四季を含む俳句例
人生に四季は過客や渡り鳥/滝青佳
咲き残る四季山吹や更衣/会津八一
太陽は四季咲の花砂の国/津田清子
秋水に散る花淡く四季桜/金子寿々
二月の岬の社の四季ざくら/高濱年尾
四季の花みな美しき初暦/佐久間道子
秋土用四季咲薔薇の花に虫/橋本禾牛
門川の四季のはじめや落椿/尾崎迷堂
わが生誕前も四季あり返り花/池田澄子
初松魚江戸の口には四季の花/正岡子規
四季春と言へる雲南棉を摘む/恩智景子
大石忌四季桜咲く兼六園/伊舎堂根自子
待遠しき俳句は我や四季の国/三橋敏雄
忘れたや五十年見し四季の景/池田澄子
日本に四季詠む詩あり初講義/吉年虹二
歌塚の四季を訪はんと思ふ秋/高濱年尾
絵屏風の年惜めよと展く四季/亀井糸游
襖絵の四季うすれつつ城の秋/西本一都
G線に食ふ寝る尿る驢馬の四季/長澤奏子
いたゞかん秋の一葉の四季の梅/斯波園女
俳句例:21句目~
一茶墓碑四季の妙高山永久に前/河野静雲
京の四季舞うて餅搗はじまりぬ/森桂樹楼
四季咲きの薔薇の小さき冬の色/今井千鶴子
炉塞ぐや四季の句書きし軸一幅/楠目橙黄子
四季やあるモナ/リザのうしろの山河/渋谷道
四季薔薇もこの春の芽をむら立てぬ/五十崎古郷句集
墓場にも四季とふありて花かげに犬は交尾をつづけてをりぬ/時田則雄