九十に関連した俳句の例をまとめました。
九十を含む俳句例
九十の顔かこれ初鏡/桂信子
九十の母の喜び冬桜/高木晴子
九十鉄斎九十北斎春の蠅/小澤實
世の花や百の峠も幾九十/上島鬼貫
九十の父母揃ふ屠蘇の膳/和田郁子
九十の齢をぬらす春の潮/山口青邨
九十は重たき齢負真綿/速水真一郎
九十才迎へ三年日記買ふ/井上三志
恙なく九十七歳月今宵/田中えみ子
親鸞の九十の春や猫の恋/野村喜舟
九十のそろりと息災衣被/遠山りん子
九十の母を看取りし茶立虫/中島ふき
母の日の母九十の髪容ち/沼田千恵子
赤い羽根九十才の胸にあり/石川洋子
まのあたり青葉若葉の九十翁/川崎展宏
九十の恋かや白き曼珠沙華/文挾夫佐恵
九十の我を愛して去年今年/理崎千代子
九十の端を忘れ春を待つ/阿部みどり女
九十媼ひと休みして菊手入/原田碧明子
年九十河豚を知らずと申けり/正岡子規
俳句例:21句目~
満九十歳落葉茶の花生まれ月/伊藤信吉
烏賊舟の灯が八十か九十か/八木林之介
九十になれば秋風見ゆるべし/和田耕三郎
九十のもとは海女なり砧打つ/森田かずを
寒卵すゝり九十の身ごしらへ/大久保橙青
望月に九十の面テ晒しけり/阿部みどり女
九十をいつか越えたりいつか夏/阿部みどり女
病み蚕のごと九十の母透きとおる/北原志満子