垣越しに関連した俳句の例をまとめました。
垣越しを含む俳句例
垣越に李の花や星月夜/故来
垣越しの一中節や冬の雨/荷風
垣越しに話のはずむ青二月/原裕
垣越て蟇の避行かやりかな/蕪村
垣越に青梅盜む月夜哉/正岡子規
垣越しに隣より降る麦埃/西山泊雲
垣越にものうちかたる接木哉/蕪村
打水の垣越ゆ水の一塊り/高澤良一
烏瓜莟をあげて垣越ゆる/山口青邨
垣越すと揃ふ縷紅の花の向き/堀葦男
垣越に鳴子引きけり川向ひ/寺田寅彦
垣越の山や松たけ露しぐれ/立花北枝
垣越しにさゝやく人や夏の月/羅蘇山人
垣越しにものうちかたる接木かな/蕪村
垣越しに低き日の出や寒の内/小澤碧童
盆路の猪垣越えてなほ遠し/水原秋櫻子
網代垣越えて撓みし柚子黄なり/秋櫻子
垣越しに山茶花散りし小溝かな/寺田寅彦
垣越しに舟ゆれてをり十三夜/金尾梅の門
垣越しに誰が殿やらんふぢばかま/直久妻
俳句例:21句目~
からたちの垣越し主の目と遇ひぬ/高澤良一
垣越しに舟のながしの来て居りぬ/下田実花
シャベルごと花の根分つ垣越しに/松波陽光城
垣越しに夜の野べはれし二月かな/金尾梅の門
日時計を薔薇垣越しに読みゆける/相生垣瓜人
かなかなしぐれお湯のあないを垣越しに/林原耒井
大声に夜寒かたるや垣越に/一茶/文化十三年丙子