無職に関連した俳句の例をまとめました。
無職を含む俳句例
年忘面々無職ながら生く/高田蝶衣
無精髭寒さに曝し無職なる/芦沢一醒
無職夫妻宵早く金買ひに出づ/及川貞
孑孑の浮沈見てをり無職かな/皆川白陀
無職ゆえ白い元気な蝶ばかり/永田耕衣
無職日日枯園に美術館ありき/下村槐太
雲の峰無職としるす乗船簿/北見さとる
回覧板と大根がくるみな無職/水島純一郎
木の葉髪無職の名刺刷り上がる/高柳重信
無職の父が溜息もらす露ぶすま/皆川白陀
牡丹鍋にぬくみて無職忘じけり/芦沢一醒
甚平の糊の効き過ぎ無職なり/竪阿彌放心
衣更へて無職の手足さびしめり/西村博子
逃げ水に溺れ無職の人増える/伊津野功一
よりどころなくて陽炎ふ無職の身/芦沢一醒
無職なり氷菓溶くるを見てゐたり/真鍋呉夫
目貼剥ぎをりてしみじみ無職かな/皆川白陀
身につきし無職の生活ちやん~こ/石田峰雪
まさに無職たり白靴にてステッキ/加倉井秋を
夏よもぎ小さくちいさく無職と書く/青木貞雄
俳句例:21句目~
風吹く夜ながながといね無職なる/鈴木六林男
一日は無職のわが家の階段からくれる/橋本夢道
銭湯や大嘘もつけず無職の首を湯の上に/橋本夢道
千里芽ぶくわが日日の無職仏は笑いもせず/橋本夢道
無職の日無職の顔を剃りつつ児が大きくなつてゆくと思う/橋本夢道