戦車に関連した俳句の例をまとめました。
戦車を含む俳句例
溜池に茨の芽捧げ戦車行/齋藤玄
蠅生れ戦車軍艦復た還る/石塚友二
戦車ゆく遠き響が朝顔に/文挟夫佐恵
戦車去り雪ふり古き幾山河/片山桃史
日食の車前草乾き戦車過ぐ/宮武寒々
春灯に戦車のお尻が揺れる/三浦北曲
冬河の辺にて戦車を童ら囲む/伊東宏晃
夾竹桃戦車は青き油こぼす/中村草田男
戦車も出て枯原の昼休です/栗林一石路
戦車工病み大陸に戦車めぐる/細谷源二
開発とは戦車の下の犬ふぐり/熊谷静石
プラハの街に戦車聳ゆる秋の風/相馬遷子
プラモデル戦車の後は個人主義/田中信克
冬薔薇白い戦車がやってくる/伊地知建一
向日葵に戦車がふれてゆくところ/小林舜
戦車が行つた後の刈田の一輪車/細井美人
戦車ゆき雑草の花あらずなりぬ/加藤楸邨
戦車工場春霖に雀二羽見しのみ/古沢太穂
蓋開けしままに凍える戦車かな/二村典子
野を縦に戦車が行けり夢始め/田川飛旅子
俳句例:21句目~
嘉手納基地戦車を撮れと女が云う/藤後左右
戦車帽と學帽と吾子むきあいぬ/栗林一石路
戦車来ぬ玻璃を二月の街をゆすり/岸風三楼
花野とは戦車が攻めて来るところ/矢代克康
鉄工所巨き扉をあけぬ戦車見ゆる/細谷源二
戦車ゆきがりがりと地を掻きすすむ/三橋敏雄