盛装に関連した俳句の例をまとめました。
盛装を含む俳句例
将軍の厚き盛装菊人形/田中美子
盛装の歩き方して厄詣/本居三太
盛装の紐いくすぢや稲雀/桂信子
友の婚盛装である借衣裳/古市絵未
無造作に重ね盛装白木槿/香西照雄
盛装の妻の静けき桐の花/久米正雄
秋風や盛装ゆるむひとの前/桂信子
山紅葉盛装の帯かたく負ひ/中島斌男
父の喪の盛装となり悴むか/小林康治
盛装し下着はつけず観る桜/江里昭彦
秋陽照らし出す盛装の一汚点/桂信子
貝塚出る蝶も烏も盛装して/白澤良子
逆光へ出る盛装の尾てい骨/幡谷東吾
院展へ老女の盛装森抜けて/中村明子
雪蓑を脱げば盛装現はるる/田中白夜
双手に顔埋め盛装の咳を埋め/伊藤敬子
盛装の手を隠そうとする妻よ/中林一洋
盛装の石鹸玉地に落ちて来ず/三好潤子
盛装を稲田の夕日照らしけり/山口誓子
鯛あまたいる海の上/盛装して/桂信子
俳句例:21句目～
たまさかの妻の盛装日脚伸ぶ/八幡丈太郎
日曜礼拝蝶もヘレロも盛装して/津田清子
盛装す心もつとも病みたれば/沼尻巳津子
盛装より身をとりもどし藷を焼く/桂信子
軍用列車/わか盛装の帯かたく/藤木清子
盛装のあとの畦火をさびしめり/神尾久美子
農婦盛装バスに馴れざる暑気あたり/北野民夫
