理髪店に関連した俳句の例をまとめました。
理髪店を含む俳句例
理髪店から男出て春一番/青山丈
仔猫飼ふ南京町の理髪店/中橋文子
夏萩や城の真下の理髪店/中沢律江
松過の街並ゆらぐ理髪店/丸山岩水
理髪店出る人の影田水沸く/桂信子
盆梅を戸口に並べ理髪店/石丸泰子
花林檎怒濤の上の理髪店/遠山郁好
冬の浜理髪店のみ総玻璃戸/香西照雄
夕虹や鏡ひとつの理髪店/栗山よし子
夜の秋の理髪店より銀の音/十時海彦
渋民に石川理髪店啄木忌/八牧美喜子
理髪屋の日なたを昇る縷紅草/津田渓
理髪屋の鏡を通る金売り/佐々木蔦芳
空が少し近き理髪店の椅子/守谷茂泰
藤房に軒低くなる理髪店/中戸川登美
螽斯の鳴けり真昼の理髪店/稲光すみ
鬼百合の背後で理髪屋の曇り/仁平勝
鶯や理髪屋にして庭も作る/野村泊月
理髪屋に剃刀そよぎ秋立ちぬ/高橋睦郎
理髪屋に穂絮のまへり登山日/宮坂静生
俳句例:21句目～
理髪屋のでで虫傾ぎ傾ぎゆく/柴野公子
理髪屋の鏡のなかの敬老日/永井友二郎
街道に秋寂ぶる碑と理髪店/寺島ただし
おのが手の見えざる春の理髪店/大石雄鬼
アネモネや姉妹ふたりの理髪店/大森理恵
理髪屋の鋏いろいろシクラメン/大槻久美
アネモネやタンゴ流るる理髪店/梅田圭一郎
