バッハに関連した俳句の例をまとめました。
バッハを含む俳句例
袋蜘蛛夕は妻とバツハ聞く/四ッ谷龍
万緑や乱れ許さぬバツハの譜/吉原文音
父の日の河口バツハの夕映よ/熊谷愛子
縁蔭にバッハの髭のそよぎをり/石寒太
降る雪や半農教師にバツハ鳴る/淵脇護
バッハ聴く雪は音なく雪を追ひ/橋本榮治
バッハ聴け降り積む雪の無伴奏/蒲田美音
レコードかけ春の香炉にバッハ招く/林翔
初鰹子とゐる父にバッハの曲/永田耕一郎
お鏡に黴咲きバツハ這ひまはる/八木三日女
バッハ聴く大人に目白の飛びこみし/上村占
バツハ死して今日まで猫の恋つづく/皆吉司
バツハ聴く蛇をマッチの火に集め/栗林千津
啓蟄の耳に金ンさげバッハ聴く/鳥居おさむ
バツハ聴く胸のうちよりみどり溢れ/岸原清行
ペン止めて聴きゐるバツハ夜の秋/佐久間慧子
夏至の夜やジンとバッハとあと余白/藤田弥生
弾き出すバツハ露びつしりと女学校/楠本憲吉
胡桃噛むバッハは真面目すぎていや/草間時彦
靴下でレコードを拭き露のバッハ/田川飛旅子
俳句例:21句目~
ひとりひとりの青葉の構図バッハの夜/須川洋子
茱萸をふふめば楢の虚空をバツハの曲/加藤秋邨
椎若葉朝のバツハの湧くごとし/岸原清行「青山」
甚平とバッハを愛し不惑なり/満田光生「製図台」