浅漬に関連した俳句の例をまとめました。
浅漬を含む俳句例
浅漬の大根洗ふ月夜哉/俊似
浅漬の贅一本を切る夕餉/坊城中子
浅漬や人清福に住まひゐし/三浦俊
浅漬や厨に月の影しろし/勝田千以
浅漬や糠手にはさむ額髪/村上鬼城
浅漬や飯を控ふる病にて/川畑火川
寸厚き浅漬を食ふ奢りかな/久米正雄
浅漬の茄子を称へて戦中派/井坂景秋
浅漬や人は流れに逆らはず/山田弘子
浅漬や今年の出来の妻の味/高野玉風
浅漬を提げて渋谷の夕月夜/久米正雄
男手の浅漬の菜の大盛りに/高橋悦男
浅漬の茶飯よろこぶ老医かな/吉田孤羊
浅漬を噛み贋の歯の贋の音/能村登四郎
浅漬を噛む音父に似てきしや/福島壺春
白玉のうれひに食せば浅漬も/久米正雄
べったら漬色白女将の腕ほど/高澤良一
嫁の座や浅漬の味ほろにがし/渡辺七三郎
浅漬にかなりかすかに脳軟化/志波響太郎
市初日べったら漬の値踏みせり/高澤良一
俳句例:21句目~
浅漬やあさき夢なるうつせごと/能村登四郎
浅漬を噛みその音に酔ひゐたり/能村登四郎
べつたら漬下戸の父今どのあたり/鈴木智子
べつたら漬買ひて匂ひのつきまとふ/梅田男
茨木の腕の重さべったら漬提げ/成瀬桜桃子
人の出やべつたら漬のほか提げず/山崎ひさを