九谷に関連した俳句の例をまとめました。
九谷を含む俳句例
古九谷の深むらさきも雁の頃/綾子
桔梗を焚きけぶらしぬ九谷窯/楸邨
青饅や母の譲りの青九谷/吉井莫生
九谷焼く白山からの春時雨/萩原麦草
北前船泊つる九谷を春の夢/高橋睦郎
古九谷に九月半ばを散る欅/細見綾子
古九谷に熱き湯注ぐ祐久忌/新田英子
古九谷の家伝の鉢もお取越/野村玲子
古九谷の紫の濃き残暑かな/笠原古畦
古九谷の虎の稚拙に年新た/沢木欣一
旧家とは青饅皿も古九谷/篠塚しげる
祐久忌九谷の壷に冬のばら/糸井/昭
絵薬を新茶で磨れり九谷焼/宮田正和
迎春花一鉢咲かせ九谷絵師/岡田小夜
古九谷の深藍時雨過ぎにけり/加藤耕子
芍薬は投げ入れに決め九谷壷/岩瀬鴻水
花茣蓙を敷くは九谷や陶器市/大島民郎
若菜摘む九谷窯あと土匂ふ/栗田せつ子
蜘蛛の糸つよしや九谷窯の跡/高島筍雄
おもだかは花さびしくて九谷邑/西村公鳳
俳句例:21句目~
とりどりの九谷にせまき炬燵膳/大島民郎
古九谷の唐子もあそべ石蕗日和/村上光子
古九谷の松に韻ある余寒かな/鷲谷七菜子
酒ぬくむ志野も九谷もなかりけり/堤白雨
なかんづく古九谷の黄の涼しさよ/沢木欣一
古九谷のむらさきは冬の言葉かな/山田みづえ