原色に関連した俳句の例をまとめました。
原色を含む俳句例
突堤に原色五人西東忌/鷹羽狩行
道頓忌原色ネオン映す堀/檜紀代
原色の琉球ガラス買ふ五月/野上水穂
原色の花から糶られ十二月/塩崎翠羊
原色の赤の暑さと思ひ行く/石塚友二
原色を着て洞窟を抜け出す冬/渋谷道
次男より借り原色の海水着/高澤良一
原色にだんだん近く夏に入る/稲畑汀子
原色のシャツに横文字終戦日/西尾照子
原色の水菓子あまた夏の風邪/奥村童舎
原色の舌を見せ合ひ掻き氷/中島たけ子
残像の少女の原色いつ失う/林田紀音夫
画布の上に原色厚し五月の野/福永耕二
聖玻璃の原色燻ゆる海夕焼/下村ひろし
錠剤はどれも原色春かなし/復本鬼ケ城
クレヨン画原色花火描きなぐり/高澤良一
原色の絵の具買い足すパリー祭/前田和江
翅や種や原色ささえる産湯の中/籾山和子
鯉うごくたびの原色さみだるる/高井北杜
わが秋嶺基地原色の油槽と澄み/赤城さかえ
俳句例:21句目~
チューリップ原色はみな孤独なる/中村正幸
登山着原色ホームの燕翔けどほし/宮坂静生
原色のボディスーツに梅雨ダイバー/高澤良一
雪の日のルオーの原色チンドン屋/加藤知世子
祭壇に亡き人の眼はほほゑみぬ原色に咲く花にうもれて/松坂広