街騒に関連した俳句の例をまとめました。
街騒を含む俳句例
街騒の真唯中に獄の冬/高濱年尾
冬の鳥街騒遠き森の中/中村代詩子
町騒の中の湯島の夏木立/秋山花笠
町騒の甦へるより花疲れ/山田弘子
町騒を隔て大樹の椎の花/塩田晴江
街騒にふとある静寂鉦叩/榊原知之
街騒に遠き寺苑の仏桑花/松本可南
町騒のうらの潮さゐ蒸鰈/久保千鶴子
街騒に底の明るき社会鍋/大江かずこ
街騒に木犀零れ初めにけり/高澤良一
街騒に隣り合せの木下闇/多賀たか子
街騒やほとほとねむき孕鳥/秦/夕美
街騒を入れ噴水の高どまり/吉澤利枝
街騒を扉で断つ店や心太/稲野由紀江
街騒を潮騒として眠りけり/林原耒井
短日の街騒に背を押さるるよ/仁杉とよ
街騒のとどきし畑の桑芽吹く/浅見さよ
街騒も数へ日らしくなつて来し/境雅秋
街騒や羽子の音のみ間遠なる/香西照雄
街騒を潮騒と聴き蕪村の忌/鍵和田釉子
俳句例:21句目~
街騒を遠くしてをり種ふくべ/澤村昭代
如庵の墓街騒ときにさへづりも/橋本榮治
朝寝して街騒に耳たのします/片山由美子
街騒にとほりやんせの曲雁渡る/今井章雄
街騒のすでに常なるどんどかな/鈴木栄子
遠い街騒冬の犬たち水のように/金子皆子