風向きに関連した俳句の例をまとめました。
風向きを含む俳句例
凧遂に風向きとらえたる/高澤良一
末枯や北指す牧の風向器/吉澤卯一
風向きに霧氷の育つ道標/加藤ひろみ
風向きの北に廻れり唐辛子/太田土男
鴨帰る池の風向き変るころ/仮屋弘子
夏雲をながす風向き空に見き/高澤良一
風向きがガラリと変り海鼠突/高澤良一
風向きにまひおつ芋の螢かな/飯田蛇笏
風向きに硫黄の匂ふ花野かな/野村喜舟
風向きのかはりて庭の落花かな/上村占
風向きの今し変わりし氷頭膾/池田澄子
風向きの又も不安となる近火/小玉艶子
風向きの変りて吾に稲埃り/片倉志津惠
風向きの変りて翳る鮎生簀/松村日出子
風向きを変えて一気に来る寒さ/山鹿晃
左義長の風向きをみて火付け方/高澤良一
臘梅に風向き変りやすきかな/片山由美子
詩は孤独風向き変へて野火走る/中村明子
風向きが変りかけつけ火事見舞/平山邦子
風向きの変りしを知る秋の蛇/田上冬耕子
俳句例:21句目～
風向きを信じる向きに座禅草/長谷川洋児
風向きを見守つてゐる近火かな/高橋春灯
まんさくに昼の風向きかはりけり/高澤良一
寒明けの風向きすこし藪をそれ/福田甲子雄
風向きを見て稲扱機据ゑにけり/古野四方白
