砂時計に関連した俳句の例をまとめました。
砂時計を含む俳句例
六月や終りの迅き砂時計/塚本務人
砂時計反す人なし冬館/肥田野由美
紅葉狩しつつ命の砂時計/品川鈴子
なんとなく反す春昼の砂時計/柴英子
春愁や時くりかへす砂時計/栗屋孝子
時の日の会話を計る砂時計/中村青径
晩夏なり終りは迅き砂時計/和田/尚
朧夜の身ぬち流るる砂時計/鈴木三山
短日に戻ることなき砂時計/羽澄/環
砂時計めく炎天の砂丘かな/広渡詩乃
稲妻や音なく落ちる砂時計/鳥立保子
憂国忌止まつたままの砂時計/墳崎行雄
春の蛾の覗いて行きし砂時計/星野紗一
時の日や数字を持たぬ砂時計/柏木まさ
時の日や砂をピンクに砂時計/鈴木栄子
栗咲くや砂の湿けない砂時計/池田澄子
砂時計白き睡蓮閉ぢはじむ/佐藤喜代子
紅茶待つ梅雨の曇りの砂時計/安達淑子
影跳躍のランナーにある砂時計/松井牧歌
砂時計覆されず大西日/岩城久治「冬焉」
俳句例:21句目~
さかしまにしても夜長の砂時計/町田しげき
冴ゆる夜の無韻につもる砂時計/徳田千鶴子
さわさわ砂時計/さらさら/さりさる/安達昇
ロルカ読み終えて砂時計しずかなり/江里昭彦
身に入むやいつまで落ちる砂時計/広畑美千代