罰に関連した俳句の例をまとめました。
罰を含む俳句例
柊や罰生誕の刻にあり/斎藤愼爾
うそ寒や只居る罰が今あたる/一茶
故郷を訪ひて遊子や夏罰/山田弘子
杜若切リすて罪と罰を戯る/仁平勝
腕たてふせ百回の罰月見草/竹中宏
雪のうえ罰として白落椿/和知喜八
食罰の紫にがき葡萄かな/尾崎紅葉
出女に罰があたろぞ神の旅/立花北枝
暮春にて表紙の赤き罪と罰/福谷俊子
罰あたり夫婦に子なし墓参/森川暁水
若き日の女犯の罰の夏懐炉/河野静雲
賞罰の罰ばかり享け濁り酒/匹田荘平
千本杭も雪後の晴や罪と罰/沼尻巳津子
満目の霜をふみ罰おもるるか/飯田蛇笏
罰の如ストマイつんぼ草蜉蝣/石田波郷
落花生喰ひつゝ読むや罪と罰/高浜虚子
戦争がはじまる亡兄の『罪と罰』/橋口等
白い菊見つめつづける罰として/高澤晶子
葉ざくらや学舎のこと罰のこと/鷹羽狩行
賞もなく罰もなく老ゆ文化の日/神坂光生
俳句例:21句目~
雪の地へ滴るシャツは罰すべし/津田清子
げぢげちやつつうらうらの罪と罰/大木孝子
罰よりも罪おそろしき絵踏かな/野見山朱鳥
師走寒し血を出す罪と火を出す罰/磯貝碧蹄館
黴の香の書架よりぬきし「罪と罰」/藤井寿江子