雀と蛤に関連した俳句の例をまとめました。
雀と蛤を含む俳句例
蛤のすがたも見えず稲雀/李由
三皇五帝雀蛤となりにけり/瀾水
指圧教室通へば雀蛤に/高澤良一
目減りする年金雀蛤に/高澤良一
蛤になる苦も見えぬ雀かな/一茶
蛤に残る雀のころの舌/伊藤白潮
蛤の湿舌雀の頃のまま/高澤良一
蛤や少し雀のこゑを出す/森澄雄
雀蛤に女は何に蛇の衣/会津八一
子は雀身は蛤のうき別れ/夏目漱石
旅に出て居る間に雀蛤に/高澤良一
蛤に雀の斑あり哀れかな/村上鬼城
蛤のどこが雀の眼玉やら/本田穆堂
蛤の夢に雀のころの磯/上田五千石
遠からず蛤となる雀これ/高澤良一
大まかに巴里たつ雀蛤恋し/小池文子
蛤とならう雀かよう飛ばず/角田竹冷
蛤になるべくも見えず老雀/会津八一
蛤になれざる雀の影あそび/高澤良一
雀蛤となる江の島の露店かな/辻桃子
俳句例:21句目~
濡れてゐたる蛤どれも雀の斑/高島信一
雀蛤と化して食はれけるかも/櫂未知子
雀蛤と化せる次第をつゆ知らず/高澤良一
ちよぼちよぼと蛤となる雀かな/宮野三八子
雀蛤となるべきちぎりもぎりかな/河東碧梧桐
雀蛤になること容易なこっちゃない/高澤良一