明け方に関連した俳句の例をまとめました。
明け方を含む俳句例
明け方や凩とぎれ～吹く/寺田寅彦
冬の水明け方は夢あまたみて/徳弘純
明け方に降りし霰ぞ霜の上/鈴木花蓑
明け方のこゑのはじめの蜀魂/中田剛
明け方の水音ひびく朴の花/皆川白陀
明け方の沖へ引かるる精霊舟/岩澤京
明け方の雨の白さや朝顔市/菖蒲あや
露霜や明け方に見し妻の夢/藤崎久を
宵のゆめ明け方のゆめ桐匂ふ/林原耒井
宿坊の明け方さむき切籠かな/小川玉泉
明け方に降りたる雪の薺摘む/田村木国
明け方の厠の蟲も懐かしき/佐々木六戈
明け方の夙にみどりの氷柱かな/中田剛
明け方の夜は青みたり栗の花/松瀬青々
明け方の雲みな高き晩夏かな/原田青児
明け方の山近づけて紙漉けり/佐々木六戈
明け方はひそかに葱を抜きにけり/中田剛
明け方や濡れて精霊ばつたゐる/児玉輝代
明け方の空澄みのこり咲くすもも/渡辺水鶏
明け方の蚊の飛んでゐる牡丹かな/岸本尚毅
俳句例:21句目～
明け方の蚊帳のまはりの畳かな/今井杏太郎
明け方の夢が気がかり菜を間引く/稗田富貴子
明け方の痰わびしめばちちろ殖ゆ/千代田葛彦
むつとして妻良の明け方ダチュラ咲く/高澤良一
