仏陀に関連した俳句の例をまとめました。
仏陀を含む俳句例
叡山は虎落笛さへ仏陀めく/堀無沙詩
夕焼の雲の中にも仏陀あり/高浜虚子
大雨や恒河にながす佛陀の夢/中勘助
昼寝人仏陀は結跏し給ふに/山本歩禅
片陰の雲の中にも仏陀あり/高濱虚子
お身稚くおはせる仏陀黴の中/松村蒼石
仏陀みな素足におはす青葉月/松村蒼石
基督も仏陀も暦果てしかな/土橋たかを
裾濡らし仏陀まします汐干狩/攝津幸彦
万緑や異国の仏陀金まみれ/鍵和田ゆう子
仏陀一生の堂ゆく足音誰も低く/伊丹公子
仏陀笑むおぼろに黐の花振りて/内田秀子
合歡の花佛陀のながき旅のこと/福島壺春
月光で乾くか踊り子と仏陀の指/伊丹公子
水かげろふ見し瞳に黒き仏陀身/野澤節子
仏陀見て阿修羅の息の花ユッカ/河野多希女
園林に仏陀泉を秘めたまひし/長谷川かな女
死の畏怖へか極影色の仏陀と屋根/伊丹公子
河豚食うて仏陀の巨体見にゆかん/飯田龍太
細密画の仏陀へためらいがちの蝶/伊丹公子
俳句例:21句目~
あまりにもうるめいわしの仏陀かな/永末恵子
秋雨の黒牛は仏陀のごとく濡れよ/富澤赤黄男
砂の上に濡れしひとでが乾きゆく仏陀もいまだ生れざりし世よ/岡部桂一郎