起こし絵に関連した俳句の例をまとめました。
起こし絵を含む俳句例
起絵や人形町は問屋街/根岸葉萍
起し絵の昔をゆめの女坂/石川桂郎
起し絵や昼は桜の色淋し/野村喜舟
表情の生れ起し絵立ち上る/稲畑汀子
起し絵の二色ずれて山の月/太田寛郎
起し絵の山紫水明五色摺り/伊藤瓔子
起絵の男をころす女かな/中村草田男
起し絵の女はいつも急ぎをり/後藤立夫
起し絵の景に遠近出来しかな/山内山彦
起し絵や雨大粒となりゐたり/村山古郷
起絵を組みて日曜まるつぶれ/清原枴童
起し絵のおもひつめたる殺しかな/長谷川双
起し絵のぬれ場のほとけ倒しかな/長谷川双
起し絵の波をこまかに立てにけり/西村和子
起し絵やきりゝと張りし雨の糸/高橋淡路女
起し絵や町行く人に消し惜む/長谷川零餘子
起し絵のけはしき富士の聳えけり/相生垣瓜人
起絵のけはしき富士のそびえけり/相生垣瓜人
起絵のむかし白壁ばかりの村/神尾季羊「権」
起し絵の男をころす女かな/中村草田男「長子」
俳句例:21句目~
起し絵や淡き嫉妬の消えかはす/吉武月二郎句集
起し絵を小屋に見かけし渡舟かな/長谷川零餘子
起し絵の忠治の刃へなへなす/由山滋子「かつらぎ選集」