祭馬に関連した俳句の例をまとめました。
祭馬を含む俳句例
嘶きを一日堪へ祭馬/谷口稠子
嶽祭馬の代参てふ行事/西本一都
祭馬團扇の風に涙ぐむ/土生英二
日めくりの赤き数字や祭馬/石寒太
桶の水音立てて飲む祭馬/斉藤重子
祭馬ひいて天満の雑沓に/土山紫牛
祭馬戻る祭の荷を輓きて/藤木倶子
祭馬映りて過ぐる未草/中戸川朝人
老牛の見送る畔の祭り馬/小畑柚流
おん祭馬行列をはみだして/塩川雄三
仮小屋の中の草喰む祭馬/中戸川朝人
祭馬トラックに乗り到着す/飯島正人
祭馬朱総の紐に仕上りぬ/中戸川朝人
祭馬涼しき木蔭もらひけり/大石悦子
繋がれて馬場の草食む祭馬/野崎夜潮
葵懸け遊びつつくる祭馬/加藤三七子
加茂祭馬糞を掃きて終りけり/木下雪洸
激走より静止がつらき祭馬/大木あまり
白拍子乗せおとなしき祭馬/山本道三郎
祭馬尻ゆつたりと振り出でぬ/江川虹村
俳句例:21句目~
秋祭馬撫でられて老いにけり/花尻万博
飾られてより落ちつかず祭馬/鈴木紅鴎
地を掻きて出を待つ賀茂の祭馬/富田範保
祭馬曳くも責むるもほいほいと/綾部仁喜
濡れゐるは祭馬磨きゐしところ/中戸川朝人