水枕に関連した俳句の例をまとめました。
水枕を含む俳句例
水枕椿一輪流れゆく/五十嵐進
寒灯の死角に眠る水枕/宮本正義
春曙ただよふて水枕かな/梶千秋
水枕中を寒柝うち通る/山口誓子
渡り鳥なりしと思う水枕/橋間石
三伏の柱に懸けて水枕/佐々木六戈
冬ぬくし肝臓のごとき水枕/上林裕
水枕干すにも春の海の音/中山純子
短夜の夢の白さや水枕/鈴木しづ子
秋冷の病舎に残る水枕/藤原美規男
はまなすや波の音聞く水枕/雪島東風
母もまた候鳥なりしか水枕/齋藤愼爾
水枕に櫂の音ある緑夜かな/大島雄作
水枕ガバリと寒い海がある/西東三鬼
水枕干されて海の駅にあり/攝津幸彦
水枕干して秋澄む田廬かな/宮武寒々
水枕替へゐる二十三夜月/今井三千寿
みな愚かなる日にまつれ水枕/高橋睦郎
夜泣きそば眠らねば水枕鳴る/大井雅人
寒暮に売らるわが水枕となり/寺田京子
俳句例:21句目~
水枕して木枯を聞きゐたる/片山由美子
水枕といふ雁道にちかきもの/齋藤愼爾
水枕ゆらしに来たる雪をんな/伊藤通明
良夜なりたぷんたぷんと水枕/金城照子
水枕たふんと火蛾/モガ/モボ舞へり/攝津幸彦