寒月光に関連した俳句の例をまとめました。
寒月光を含む俳句例
餅買うや寒月光の街の幅/三谷昭
寒月光ゆれゆきなやむ肥車/桂信子
寒月光犬山犬川犬橋犬姫/夏石番矢
寒月光電柱伝ひ地に流る/西東三鬼
竹林の奥へ奥へと寒月光/目迫秩父
遮断機の影身を下る寒月光/桂信子
寒月光背後見ずとも貨車通る/桂信子
寒月光隈なき水で焚火消す/齋藤愼爾
寒月光あまたの軌條地に漂ひ/横山白虹
寒月光こぶしをひらく赤ん坊/三橋鷹女
寒月光地のひびわるるまで白く/三谷昭
寒月光山を恋いつつ遁走す/宇多喜代子
寒月光己の骨も透きとほる/糸山由紀子
望郷や雪降るごとき寒月光/八牧美喜子
顔に来し寒月光を掌にも享く/右城暮石
人の来て寒の月光土間に入る/野沢節子
寒月光われより若き父ふりむく/眞鍋呉夫
寒月光下駄の揃へてありにけり/赤澤新子
寒月光心もろとも投げて病む/古賀まり子
寒月光掌に享け神楽舞ひにけり/佐川広治
俳句例:21句目～
寒月光真昼に似たる水の照り/大木あまり
寒月光覚めしばかりに家怖ろし/横山房子
寒月光いつか一人となるこの家/古賀まり子
寒月光わが影に尾の蹤きゐずや/渡邊千枝子
