下駄箱に関連した俳句の例をまとめました。
下駄箱を含む俳句例
下駄箱に一夜預り兜虫/中西舗土
下駄箱に白緒がひとつ寒灸/石田勝彦
下駄箱の底になきけり蟋蟀/正岡子規
蝙蝠の糞下駄箱に阿弥陀寺/佐野みつ
ガタの来し下駄箱霧の共同湯/高澤良一
下駄箱の別れそのまま卒業す/田口風子
下駄箱の蓋ひとつ取れ大試験/藺草慶子
下駄箱の遠い花野と汽笛かな/鳴戸奈菜
下駄箱の靴みな干され雲の秋/嶋田麻紀
卒業の日の下駄箱を閉める音/長島富郎
猛犬である下駄箱は町を映し/西川徹郎
ゆく春や下駄箱にある亡妻の靴/荒巻大愚
下駄箱に桐の下駄ある薄暑かな/細見綾子
下駄箱に河童がいると思う雨月/平島一郎
下駄箱に逢ひ来しブーツ二つ折り/辻桃子
突然に下駄箱を動かし愛の恐怖/仲上隆夫
あらあら黴下駄箱の靴掻い出して/高澤良一
下駄箱に下駄は老いつつ桐咲けり/桑原三郎
下駄箱の奥になきけりきりきりす/正岡子規
白藤や下駄箱の蓋しまりきらず/加倉井秋を
俳句例:21句目~
空梅雨の下駄箱の戸をがらがらり/高澤良一
下駄箱にいたく似合ひぬ猫じやらし/攝津幸彦
銀杏散るバスケット/シューズ下駄箱に/鈴木栄子