「北窓開く」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「北窓開く」について
【表記】北窓開く
【読み方】きたまどひらく
【ローマ字読み】kitamadohiraku
子季語・関連季語・傍題・類語など
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季節による分類
・「き」で始まる春の季語
・「春の生活」を表す季語
・「仲春」に分類される季語
月ごとの分類
北窓開くを含む俳句例
北窓をひらき真正面に城/長田等
北窓を開き南の窓磨く/岸/洋子
郷土史を語る北窓開かれし/松浦釉
文鎮の重さ北窓開きけり/能美澄江
北窓を開ければ人の働けり/小島健
北窓を開けば竹の美しき/橋本鶏二
北窓を開けて干匂ひけり/宮本さかえ
北窓を開け父の顔母の顔/阿波野青畝
北窓を開くレッスン五分前/辻田克巳
北窓を開き語らふ山がそこ/山田弘子
北窓を開くは白き理髪師ぞ/宮田藤仔
開きたる北窓に雨躍るなり/岸本尚毅
北窓をけふ開きたり友を待つ/相馬遷子
北窓を開きさびしき峠見ゆ/鳥羽とほる
北窓を開きて皿を白くする/岩淵喜代子
北窓を開きて鍋の湯気を浴ぶ/金丸孝子
北窓を開き佐渡あり弥彦あり/佐藤五秀
北窓を開くや山は生きてをり/楠部南崖
北窓を開く嘗ての祖母の部屋/草間時彦
北窓を開けておもしろ子育期/古川塔子
俳句例:21句目~
北窓を開けても還り来ぬ人よ/山田弘子
北窓開くおまへとは別れたい/如月真菜
山の辺の道へ北窓開けて住む/吉田愛子
山鳩の声の北窓ひらきけり/山田みづえ
あけたての悪き北窓開きけり/青柳薫也
北窓を開きねぢ巻くオルゴール/浦川聡子
喪にこもりゐて北窓を片開き/上田五千石
加賀奉書北窓開けて漉きゐたり/城村貞子
遅ればせながら北窓開け放つ/ねこやなぎ
丸ビルの北窓開くことも無く/稲畑廣太郎
北窓を開けなつかしき山そこに/渡辺やゑ
北窓をひらき秘密に日を当つる/能村登四郎
北窓ひらく隣家の二階雲の耳朶/柴田白葉女
北窓の開くことなき飯場かな/片岡/北窓子
北窓を開けて見知らぬ木なりけり/関戸靖子
北窓を開けて遥かな山を見る/谷村/貴美子
胸に棲むものもうなくて北窓開く/小澤克己
開けたてのならぬ北窓ひらきけり/上田五千石