「飾臼」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「飾臼」について
【表記】飾臼
【読み方】かざりうす
【ローマ字読み】kazariusu
子季語・関連季語・傍題・類語など
・臼飾る(うすかざる:usukazaru)
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季節による分類
・「か」で始まる新年の季語
・「新年の生活」を表す季語
・「新年」に分類される季語
月ごとの分類
飾臼を含む俳句例
男臼女臼飾り並べけり/山口漁壮
飾り臼南の窓の雪明り/村上一央
新しき土足す土間や飾臼/古市枯声
百姓のわれにて終る飾臼/牛尾緑雨
飾臼みづの青藁仄かにも/飯田蛇笏
飾臼牛の貌出て舌うごく/加藤楸邨
八重雲に鶏鳴くや飾り臼/飯田蛇笏
我が家に三十年の臼飾る/田中冬二
新らしき筵の上や飾り臼/中村泰山
あかねさす近江の国の飾臼/有馬朗人
日射し来し石の匂ひや飾臼/池田弥生
洗はれて罅あらはなる飾臼/坂梨文代
潮の香にまじる馬の香飾臼/藤木倶子
鶏のとびあがりたる飾臼/五十嵐渡河
鶏鳴の刻ふさはしき飾臼/中戸川朝人
体内に時間とどまる飾り臼/永原三郎
飾り臼歳月母へつもりけり/黒木野雨
牛を診し手を洗ひをり飾臼/戸塚時不知
飾臼据ゑて落ちつく通し土間/影島智子
飾臼罅ふかぶかと置かれたり/宮田正和
俳句例:21句目~
飾臼虫くひ居るもめでたけれ/河越風骨
飾臼鶏駈けあがり追はれけり/宮下翠舟
臼飾る路地を距てて蔵二つ/つじ加代子
飾り臼しづかにをれば怒濤音/加藤楸邨
飾臼を仔牛の濡れし鼻が嗅ぐ/木場田秀俊
武家門をくぐればありし飾り臼/二木汀骨
粗ら彫の臼飾り土間濡るるかに/村上しゅら