季語/甘藍(かんらん)を使った俳句

俳句例:101句目~

誰か剥がしてこんこん眠る玉のキャベツ/松本恭子

キャベツ畠はききわけのない天使が腐る/金子皆子

等分のキャベツに今日と明日が出来/いのうえかつこ

水禍死やじゃりじゃりと食ふ生キャベツ/百合山羽公

平和へ平和へ玉菜はつねに蝶をかかげ/赤城さかえ句集

夏朝貧民の児が引抱へたる一つのキャベツ/中塚一碧樓

テロの谷間俎上のキャベツきゅっきゅと泣く/八木三日女

キャベツ畑を祝福し/アヴィニヨンで融ける白雲か/江里昭彦