「神の旅」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「神の旅」について
【表記】神の旅
【読み方】かみのたび
【ローマ字読み】kaminotabi
子季語・関連季語・傍題・類語など
・神立(かみたち:kamitachi)
・神送り(かみおくり:kamiokuri)
・神の留守(かみのるす:kaminorusu)
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季節による分類
・「か」で始まる冬の季語
・「冬の行事」を表す季語
・「初冬」に分類される季語
月ごとの分類
神の旅を含む俳句例
神の旅梅橘の落葉して/悟空
割箸が川流れゆく神の旅/有働亨
芦の葉も笛仕る神の旅/高浜虚子
蘆の葉も笛仕る神の旅/高浜虚子
JAS二七五便神の旅/稲畑廣太郎
ぎんなんも落るや神の旅支度/桃隣
漂へる繭雲いくつ神の旅/吉田速水
神の旅明石海峡橋架けて/福永鳴風
山風に鈴の空鳴り神の旅/芝田教子
汲み置きの水に漣神の旅/辻美奈子
神の旅この勾玉を落し物/野村喜舟
滝つせの糸の乱や神の旅/島田五空
都出て神も旅ねの日数哉/松尾芭蕉
神の旅鳥居のもとの煮抜殻/竹中宏
余部の鉄橋わたり神も旅/北垣宵一
出女に罰があたろぞ神の旅/立花北枝
吹流しあら瀬になびき神の旅/原俊子
塩竃の神の旅だつ塩供ふ/佐野まもる
天帝は足早ならん神の旅/粟津松彩子
潮路のはじまる鳥居神の旅/後藤夜半
俳句例:21句目~
火の島の夜空焦せる神の旅/梶原宇良
日の暈を被きて子安神の旅/阿部圭花
神の旅追ふて三河の風の中/鈴木鷹夫
神の旅鳶のただよふ岬より/向野楠葉
藁苞に負ふぼた餅や神の旅/平賀扶人
魂ぬけの小倉百人神の旅/阿波野青畝
神の旅川といふ川せせらげり/千葉久子
神の旅神の紅葉の華やぎぬ/久本/澄子
上頓やみろくの世まで神の旅/加藤郁乎
嶺にかゝる豊旗雲や神の旅/山田九茂茅
川舟に立ち神の旅仰がるる/吉本伊智朗
海を縫ふ水尾の白糸神の旅/赤松ケイ子
草剛くなりしを踏みて神の旅/下村槐太
神の旅/乗物はみな雲でした/鈴本石夫
神の旅どこまで地下に水の音/杉野一博
神の旅古事記の紙の穴よりす/野村喜舟
神の旅吾が旅何処ですれ違ふ/中原冴女
神の旅亀ゆるやかに泳ぐなり/一志貴美子
火の見えぬけむりの重き神の旅/吉田小机
夜々月のかけてゆくなり神の旅/高木晴子
俳句例:41句目~
神の旅神馬ペガサスともならむ/柴田奈美
土曜日の午後にはじまる神の旅/今井杏太郎
無神の旅あかつき岬をマツチで燃し/金子兜太
神の旅ちちははの手と手を引いて/こしのゆみこ