「氷壁」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「氷壁」について
【表記】氷壁
【読み方】ひょうへき
【ローマ字読み】hyoheki
子季語・関連季語・傍題・類語など
・雪壁(せっぺき:seppeki)
–
季節による分類
・「ひ」で始まる冬の季語
・「冬の地理」を表す季語
・「晩冬」に分類される季語
月ごとの分類
氷壁を含む俳句例
嶺の星黄を氷壁へしたたらす/太田嗟
氷壁が雲とたたかふ牧の空/大島民郎
氷壁へ氷壁の影刃のごとし/羽部洞然
氷壁を攀づくれなゐの命あり/大串章
火の山の一氷壁の美しき/児玉菊比呂
三面の氷壁のなか水揉み合ふ/岡田日郎
春あけぼの凱歌の如き氷壁立つ/有働亨
木々芽吹く富士の大氷壁の前/羽部洞然
氷壁に夕雲の来てゐたりけり/岡田日郎
氷壁に石楠花凍る葉を垂らす/岡田日郎
氷壁のおのがこだまの中に鴎/古館曹人
氷壁の奥は知らずも死後の国/河野南畦
氷壁は息絶えわれの声けぶる/中本源二
絶巓の夜明け氷壁エメラルド/福田蓼汀
啄木鳥や氷壁に日のにじみ落つ/中村信一
氷壁が返すこだまはわれのもの/本田青棗
聳えゐて氷壁に翳まぎれなし/鷲谷七菜子
氷壁を煽りて発てるブルージェイ/高澤良一