季語/蛇穴を出づ(へびあなをいづ)を使った俳句

俳句例:101句目~

少しづつ身を押して蛇穴に入る/永田耕一郎

蛇穴に入りぬオラシヨの灯に遠く/中尾杏子

蛇穴に入りゆくさまをよそながら/長谷川双

チャルメラに誘はれて蛇穴を出づ/辻田克巳

蛇穴に入り遺族でもなかりけり/廣江八重櫻

蛇穴に入るしばらくは水を見て/藤本美和子

蛇穴を出づる喪の足袋脱ぎ了へて/橋本榮治

蛇穴を出てサフランの茂りかな/岡本癖三酔

蛇穴を出て野に光るもの揃ふ/美柑みつはる

蛇穴を出でてうつとりしてゐたり/仙田洋子

蛇穴を出てコーヒーを買いに行く/村上哲史

蛇穴を出るよりのたりくたりかな/正岡子規

蛇穴に入るや出づるは二〇〇〇年/今井千鶴子

蛇穴を出てより火山灰にまみれけり/中村安朗

蛇穴を出てまだ尾まで思ひ出せず/加倉井秋を