俳句例:201句目～
刻を鳴る時計気にして穴まどひ/長谷川かな女
中ぶらりんの愛のようだよ穴惑い/夜基津吐虫
蛇穴に入るや出づるは二〇〇〇年/今井千鶴子
穴まどひ追はるる音を曳きにけり/吉村ひさ志
ゴルファーに嫌はれてゐる穴まどひ/品川鈴子
つかの間の日をむさぼれり秋の蛇/猿渡新葉子
穴まどひ崖攀ぢんとしやめにけり/山口波津女
火を燃して居ればうしろに秋の蛇/長谷川かな女
秋の蛇枝落ちやすくなりにけり/吉武月二郎句集
穴まどひ刈生の草のかなしさに/五十崎古郷句集
今穴に入也蛇も夫婦づれ/一茶/文政三年庚辰
穴まどひわれにおどろくわれもおどろく/山口波津女
