「箱眼鏡」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「箱眼鏡」について
【表記】箱眼鏡
【読み方】はこめがね
【ローマ字読み】hakomegane
子季語・関連季語・傍題・類語など
・硝子箱(ガラスばこ:garasubako)
・覗眼鏡(のぞきめがね:nozokimegane)
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季節による分類
・「は」で始まる夏の季語
・「夏の生活」を表す季語
・「三夏」に分類される季語
月ごとの分類
箱眼鏡を含む俳句例
箱眼鏡私の行方漂える/秋尾敏
箱眼鏡覗く少年耳尖り/齋藤朗笛
太陽も隙よりのぞく箱眼鏡/檜紀代
水底に押し返されて箱眼鏡/小島健
箱眼鏡みどりの中を鮎流れ/上村占
龍宮の端を捉へし箱眼鏡/菅野一狼
汐引くや底の明るき箱眼鏡/道川虹洋
海峡の海胆を探せる箱眼鏡/高澤良一
竜宮の垣間見えたる箱眼鏡/山根和子
箱眼鏡父と始めて海にでる/太田土男
箱眼鏡積み磯開けの下見舟/榊原清允
箱眼鏡なまこの眠る国のぞく/米田一穂
箱眼鏡ひとりにひとつ水の窓/辻美奈子
箱眼鏡少年ふぐり憚からず/樋口玉蹊子
箱眼鏡浮かばせてをく遠い嶺/今瀬剛一
箱眼鏡父の歯型を噛みしむる/西田飄石
しっかりと水を抑へて箱眼鏡/山崎ひさを
我が足のこんなにでかい箱眼鏡/能村研三
海胆採の胸で押しゆく箱眼鏡/堂山芳野人
箱眼鏡在るはずもなき夫さがす/中嶋秀子
俳句例:21句目~
箱眼鏡干されて選挙事務所かな/清崎敏郎
箱眼鏡海盤車の底の夕焼くる/佐野まもる
解氷の海膽のむらさき箱眼鏡/青葉三角草
箱眼鏡きのふもけふも伊勢にゐて/児玉輝代