季語/ががんぼを使った俳句

「ががんぼ」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「ががんぼ」について

【表記】ががんぼ

【読み方】ががんぼ

【ローマ字読み】gagambo

子季語・関連季語・傍題・類語など

・蚊の姥(かのうば:kanoba)

・蚊蜻蛉(かとんぼ:katombo)

・大蚊(おおか:oka)

季節による分類

・「か」で始まる夏の季語

・「夏の動物」を表す季語

・「三夏」に分類される季語

月ごとの分類

5月の季語

6月の季語

7月の季語

ががんぼを含む俳句例

かがんぼ来夜間急患窓口に/高澤良一

天平は遠しががんぼ足長し/新村写空

幾そ度かがんぼ吾の採血よ/高澤良一

卒塔婆に高脚を懸け蚊の姥は/高澤良一

蚊の姥に流す十王巡りの圖/佐々木六戈

蚊の姥のおん身大事や足大事/室岡純子

蚊の姥の四/五が毬つく冬茜/高井北杜

蚊蜻蛉隻手を挙けて仆しけり/尾崎紅葉

ががんぼを厨に残しフランスへ/塩谷康子

脚たわむ時をががんぼ歩きけり/皆吉爽雨

ががんぼをこはさぬやうに払ひけり/栗島弘

ががんぼを恐るる夜あり婚約す/正木ゆう子

ががんぼを爪で弾きて泣く真似す/長谷川双

ががんぼを遊ばせおくや格子窓/奥井日出子

蚊の姥や炊事のあとのひといとま/橋本榮治

ががんぼ壁に病歴すでに性に似し/赤城さかえ

あまた血をはたりに来るは蚊の姥か/巌谷小波

蚊の姥や爪のくれなゐ塗りあうて/佐々木六戈

蚊の姥や爪のくれなゐ見せあうて/佐々木六戈

ががんぼ打つ影のいのちのまた来るを/野沢節子