「風炉の名残」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「風炉の名残」について
【表記】風炉の名残
【読み方】ふろのなごり
【ローマ字読み】furononagori
子季語・関連季語・傍題・類語など
・風炉名残(ふろなごり:furonagori)
・名残の茶(なごりのちゃ:nagorinocha)
・名残月(なごりづき:nagorizuki)
–
季節による分類
・「ふ」で始まる秋の季語
・「秋の生活」を表す季語
・「晩秋」に分類される季語
月ごとの分類
風炉の名残を含む俳句例
夕影に水屋暗さや風炉名残/桜木俊晃
一杓に湯気の白さよ風炉名残/井沢正江
小蕪の汁も出されて風炉名残/松瀬青々
灰かぶり天目愛し風炉名残/加藤三七子
小鳥来るこゑのいろいろ風炉名残/森澄雄
岩手山はや暮れかかる風炉名残/齋藤夏風
故人思ふや風炉の名残を妻とゐて/原石鼎
水音の八尾はよかり風炉名残/坂田はま子
産土の杉そろひけり風炉名残/神尾久美子
蓬庵に禰宜も連なり風炉名残/手島あさ子
師が亡くて名残の風炉の灰ならす/佐野美智
招かれて風炉の名残に侍りけり/田中蛇々子
風炉名残膝の日ざしのよきいろに/吉田鴻司
きのふ観世音寺をめぐり風炉名残/神尾久美子
ぐいと鳴く五位のたそがれ名残風炉/小島千架子