「福沸」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「福沸」について
【表記】福沸
【読み方】ふくわかし
【ローマ字読み】fukuwakashi
子季語・関連季語・傍題・類語など
・福鍋(ふくなべ:fukunabe)
–
季節による分類
・「ふ」で始まる新年の季語
・「新年の生活」を表す季語
・「新年」に分類される季語
月ごとの分類
福沸を含む俳句例
兄鰥妹孀福沸/和田奄美人
楢山の馥郁とある福沸/綾部仁喜
福沸家に古りたる長火鉢/真中千栄
おない年めをと相老い福沸/牛尾泥中
夫婦杉拝み来てより福沸/安部/てい
福鍋にきけや蓬莱の松の風/尾崎紅葉
福鍋に耳かたむくる心かな/飯田蛇笏
たきつけの火の昂りや福沸/坂口かぶん
福鍋に選ぶ手慣れの片手鍋/つじ加代子
福鍋や田舎に住めば瓦斯恋し/高浜虚子
どこよりも茶の間が親し福沸/高橋真智子
ひつそりと七日も過ぎぬ福沸/宮部寸七翁
福鍋に入るゝ菜の青よかりけり/井下猴々
福鍋の芋ごりごりでありにけり/茨木和生
灰の静か鍋の静かや福わかし/松根東洋城