「葵祭」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「葵祭」について
【表記】葵祭
【読み方】あおいまつり
【ローマ字読み】aoimatsuri
子季語・関連季語・傍題・類語など
・北祭(きたのまつり:kitanomatsuri_)
・懸葵(かけあおい:kakeaoi)
・賀茂葵(かものあおい:kamonoaoi)
・葵鬘(あおいかずら:aoikazura)
・諸鬘(もろかずら:morokazura)
・賀茂祭(かものまつり:kamonomatsuri)
・双葉葵(もろはあおい:morohaaoi)
・かざしぐさ(かざしぐさ:kazashigusa)
・もろはぐさ(もろはぐさ:morohagusa)
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季節による分類
・「あ」で始まる夏の季語
・「夏の行事」を表す季語
・「初夏」に分類される季語
月ごとの分類
葵祭を含む俳句例
馬降りて葵祭の御老体/辻桃子
吹き降りを葵祭の荒神輿/林竹志
子を抱て葵祭の道の端/正岡子規
飾りある葵祭の御所車/吉田ひで
地に落し葵踏み行く祭哉/正岡子規
大学も葵祭のきのふけふ/田中裕明
森の中の道ゆく葵祭かな/京極杞陽
うちゑみて葵祭の老勅使/阿波野青畝
下加茂や祭も過ぎて鳩の声/正岡子規
御所の門出てくる葵祭かな/村田橙重
日は天に葵祭ははたやかに/京極杞陽
桐の花葵祭はあすとかや/河東碧梧桐
葵祭こどもの箸を並べけり/長谷川櫂
葵祭検非違使役は茶髪にて/永井耕雲
行列の葵の橋にかゝりけり/正岡子規
一と日のびし葵祭や若葉雨/高橋淡路女
市電の中を風ぬけ葵まつり過ぐ/鈴木鷹夫
稚児輪結ふて葵祭を見し記憶/田辺ひで女
裾濃むら濃加茂の祭の近づきぬ/正岡子規
葵祭馬上の人の落ち着かず/塩川雄三「築港」
俳句例:21句目~
馬場ひらく葵祭の幕あけに/谷中隆子「花蓼」
この都にほへる花とさかへけん代に逢へるごとき葵祭かも/木下利玄