季語/梧桐(あおぎり/ごとう)を使った俳句

「梧桐」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「梧桐」について

【表記】梧桐

【読み方】あおぎり/ごとう

【ローマ字読み】aogiri

子季語・関連季語・傍題・類語など

・青桐(あおぎり:aogiri_)

季節による分類

・「あ」で始まる夏の季語

・「夏の植物」を表す季語

・「三夏」に分類される季語

月ごとの分類

5月の季語

6月の季語

7月の季語

梧桐を含む俳句例

梧桐の一葉銀座の甃/細川加賀

梧桐の簾代はりや厨窓/工藤順子

我輩は猫梧桐の影にあり/堀政尋

梧桐に四万六千日の雨/兼藤/光

梧桐のはや夕焼を隠し得ず/鷹女

梧桐や一葉の口一文字/石田郷子

雨を含む梧桐の風や簟/河野南畦

梧桐や睡覚めたる窓の前/巌谷小波

水無月の枯葉相つぐ梧桐かな/石鼎

梧桐や少年学を好まざる/近藤庸美

梧桐に灯の点く家と教へけり/龍男

梧桐の上わたる嶺嶺霊迎/木村蕪城

梧桐の実の房々と書道展/右城暮石

梧桐の被爆の幹に蝉生る/川口崇子

梧桐を彫つて少年老い易し/小島健

秋暁の梧桐ぬるる不浄門/松村蒼石

梧桐や日比谷に馬の水呑場/山崎吉哉

末枯や怒濤あびしか梧桐林/渡辺水巴

梧桐の遠き一樹を標とす/ほんだゆき

梧桐のやゝ暗かりし種痘かな/岩田潔

俳句例:21句目~

梧桐や夏めく宵の一つ星/高橋淡路女

梧桐の銀置く空や明け易き/会津八一

梧桐の葉騒を高く楽しめり/山田児草

梧桐の日の重たしや鳩の街/吉田鴻司

梧桐の敷布にはえて暑気中り/飯田蛇笏

梧桐の雨ひとときひびき霊祭/石原舟月

梧桐の風一睡をほぐしけり/石井那由太

梧桐やその夕影を故旧とし/毛呂刀太郎

梧桐や異国少女の耳美しき/石田阿畏子

梧桐や説諭の教師ともに泣く/土屋和子

感情といふ語を思ふ梧桐をも/山西雅子

梧桐一本二階障子の悴めり/柴田白葉女

梧桐や母家は常にひつそりと/中村汀女

汗の季節梧桐の幹ひそりとす/友岡子郷

梧桐が窓にかぶさる歯の痛み/太田鴻村

美丈夫の梧桐の幹打ち捩ゑぬ/高澤良一

蟷螂のどこまでのぼる梧桐かな/原石鼎

梧桐の枯れゆく風と少女らと/岸風三楼

地下鉄が梧桐の地に潜りたり/久保田慶子

梧桐の葉かげにかくれ夏の月/高橋淡路女

俳句例:41句目~

梧桐の影さす遺愛の轆轤の辺/古賀まり子

梧桐の実を透く日差し芸大見ゆ/高澤良一

梧桐の二階に迫りひそと病む/田中起美恵

梧桐や子にそれぞれの意地育ち/杉山郁夫

夜の河の水まさりゆく梧桐かな/山西雅子

梧桐の葉蔭よりしてあけやすき/会津八一

露地の梧桐傘さしくぐる十三夜/宮武寒々

帰るは嬉し梧桐のいまだ青きうち/夏目漱石

梧桐に少年が彫る少女の名/福永耕二「踏歌」