俳句例:101句目~
水張りしコップに空地の赤のまま/高澤良一
洗ひ障子赤のまんまに置きにけり/松藤夏山
溝そばと赤のまんまと咲きうづみ/高浜虚子
赤のまま此処を墳墓の地とせむか/吉田週歩
赤のまま錆びたるものにむらがれる/清崎敏郎
赤のまますがれてさらにずぶ濡れて/池田秀水
さゞ波のここまでよする赤のまゝ/池上不二子
赤のまんまけさがけに負ふ石ぼとけ/赤尾兜子
赤のままちぐはぐに生き夫婦かな/小島千架子
幸なるかなくるすがしたの赤のまゝ/山本健吉
あるがままただそのままに赤のまま/和田俊夫
赤のまんまけさがけに負ふ石ぼとけ/赤尾兜子
しかもなほ赤のまんまの轢かれあり/佐々木六戈
しかもなほ赤のまんまの轢かれあり/佐々木六戈
泣き羅漢の泣き止むを待つ赤のまま/小島千架子
憩ふ石にふさはしければ赤のまま/阿部みどり女
五右衛門風呂の蓋はたつぷり赤のまま/大木あまり