2月に使用する季語を一覧にまとめました。
※後半に「二月」の例句を300句ほどまとめてあります。
2月の季語:時候
初春 / 睦月 / 旧正月 / 寒明 / 立春 / 早春 / 春浅し / 冴返る / 余寒 / 春寒 / 遅春 / 春めく / うりずん / 魚氷に上る / 雨水 / 獺魚を祭る / 二月尽 /
2月の季語:地理
2月の季語:生活
蕗味噌 / 鶯餅 / 白魚飯 / 味噌豆煮る / 野焼 / 山焼 / 畑焼く / 芝焼く / 麦踏 / 藍蒔く / 海苔掻き / 魞挿す / 磯竃 / 梅見 / 春スキー / 鶯笛 /
2月の季語:行事
祈念祭 / 列見 / 建国記念日 / 絵踏 / 初午 / 二月礼者 / 針供養 / 藁馬曳き / 御灯祭 / 竹割祭 / 橿原祭 / 長谷寺のただ押し / どんづき祭 / 黒森歌舞伎 / 谷汲踊 / 一夜官女 / 北野菜種御供 / 摩耶詣 / 二十六聖人祭 / バレンタインの日 / 謝肉祭 / 才麿忌 / 野波忌 / 良寛忌 / 夕霧忌 / 義仲忌 / 実朝忌 / 右近忌 / 句仏忌 / 節忌 / 霽月忌 / 安吾忌 / かの子忌 / 鳴雪忌 / 多喜二忌 / 不器男忌 / 茂吉忌 / 逍遙忌 / 三汀忌 /
2月の季語:動物
2月の季語:植物
梅 / 紅梅 / 牡丹の芽 / 薔薇の芽 / 三茱臾の花 / 黄梅 / ミモザ / 金縷梅 / 猫柳 / スノードロップ / クロッカス / ヒヤシンス / 菠薐草 / 如月菜 / 水菜 / 壬生菜 / 慈姑 / 烏芋 / 種芋 / 下萌 / 草青む / 駒返る草 / 草の芽 / ものの芽 / 末黒の薄 / 桔梗の芽 / 古草 / 節分草 / 洲浜草 / 犬ふぐり / 蕗の薹 / 雀の帷子 / 片栗の花 / 猫の眼草 / 菊苦菜 / 海苔 / 岩海苔 /
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「二月」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「二月」について
【表記】二月
【読み方】にがつ
【ローマ字読み】nigatsu
子季語・関連季語・傍題・類語など
・二月早や(にがつはや:nigatsuhaya)
–
季節による分類
・「に」で始まる春の季語
・「春の時候」を表す季語
・「初春」に分類される季語
二月を含む俳句例二月の籠鶯の緋總かな/原石鼎
燕に賑ひそめる二月かな/蓼太
沓の音水の音しぬ二月堂/大魯
二月や松の苗売る松の下/素牛
鼻筋の父似二月の桃畠/宮坂静生
火の朧水の朧や二月堂/中岡毅雄
女弟子伴ひ二月礼者かな/中川朝
風二月顔よごれきる賽の神/原裕
若楓鹿ひと声の二月堂/早坂信子
軍服を畳に展げ梅二月/坂本宮尾
濡れ色の鴉に二月屹立す/桂信子
梅どこか二月の雪の二三尺/一茶
蕾より大きな雫梅二月/倉田紘文
梅の枝唐竹割に二月空/高澤良一
鳥の啼く梢は寒き二月かな/衛美
切株に鶯とまる二月かな/原石鼎
二月堂も三月堂も冬霞/田中冬二
眼帯や街に二月の風荒き/桂信子
男にもある更年期二月尽/森松清
畑歩く二月の鴉母衰ふ/服部一彦
俳句例:21句目~
寝話しの親子兄妹二月尽/瀧春一
塵芥車滴り長し二月尽/沢木欣一
啄木の花を下さい二月尽/鷲田環
厨芥車滴り長し二月尽/沢木欣一
相娵の心々の二月かな/野村喜舟
灸点をぬるや二月の筆初/正岡子規
鬘屋の目無し人形街二月/小川澤子
累々と橙落つる二月かな/野村喜舟
二月果つ虚空に鳩の銀の渦/塚原岬
開店の新書匂ひぬ梅二月/板坂良子
鶯や二月礼者に疎からず/松瀬青々
雁帰るころやしづまる二月堂/青々
女の子つれて二月の礼者かな/圭岳
朽舟にさざ波光る二月かな/桂信子
二月や人の形見の絣着て/細見綾子
紅梅の二月は恋の鹿子哉/正岡子規
羅の二月堂僧杉間より/赤松けい子
二月には甘納豆と坂下る/坪内稔典
梅二月鳩居堂香たきこめて/樺山翠
梅二月脂粉の匂ふ裏通路/浜島君江
俳句例:41句目~
柊の埃払はん二月かな/大谷碧雲居
梅二月灯台青き灯を点す/加古宗也
二月の梢かゞやくそよぎかな/篠原
甘酒を吹いて涼しき二月堂/小島健
鴎舞ふ夕日の中を二月過ぐ/城松喜
春風の女吹くなり二月堂/正岡子規
早春の雲のあたりが二月堂/星野椿
天平の春月出づる二月堂/佐藤浩子
天上の灯は二月堂春の闇/井沢正江
二月堂春の燭足す堂童子/吉原文音
傷兵に喜捨す二月の戎橋/宮武寒々
元日の酔詫に来る二月哉/高井几董
雪五たび二月慌しく過ぎし/上野泰
草市を覗く子鹿や二月堂/香西信子
二月先づ碧梧桐忌や畑平ら/泉天郎
名刹に野外撮影ある二月/宮武寒々
一月や声筒抜けに二月堂/吉沢紀子
土竜噴く上の一輪梅二月/皆吉爽雨
お松明果てたる二月堂に月/奥静代
水色に昏るる二月の燈台は/桂信子
俳句例:61句目~
雪除けて紅梅仰ぐ二月盡/横光利一
鏡中に余る小住ひ二月尽/松山足羽
針金の切り口光る牧二月/飯塚芳子
石の鹿灯袋を駈け二月尽/伊藤敬子
赫土を盛りて二月の霜柱/松村蒼石
大仏の胴中まはる二月哉/正岡子規
二月尽天城山葵に涙して/細見綾子
白鷺は榛の宿水に二月盡/松村蒼石
大葬や二月の雨を両頬に/宇咲冬男
二三日葬りに使ひ二月尽/伊藤敬子
法堂や二月厳しき松の幹/渡邊水巴
猶遠き行脚の足や二月灸/大谷句仏
灰十字額に受けて二月尽/笠原達山
湿原は鶴の涯なる二月盡/古舘曹人
蛤や二月の波の横走り/殿村莵絲子
橘や蒼きうるふの二月尽/三橋敏雄
葬りの二月や空に鳴る滑車/澁谷道
萱原の笹原続き二月かな/尾崎迷堂
木々の瘤空にきらめく二月尽/原裕
書庫の径菜畑の径二月尽/山口青邨
俳句例:81句目~
波音に応へし幹や二月果つ/桂信子
山わかつ日裏日表二月尽/福田蓼汀
二月菜母を誘ひて母に随き/岸田稚
犬の耳臭くなりたり二月尽/龍岡晋
天空に未生の星や二月尽/福田葉子
開店の二月彩り理容灯/三栖菜穂子
若草ははや風宿る二月哉/正岡子規
病人の足に黴浮く二月かな/龍岡晋
天竺や花ちる二月十五日/正岡子規
苔白く舌を覆へる二月かな/龍岡晋
晩年の母に二月の山走る/飯田龍太
亭人とまむしの咄二月尽/宮坂静生
二月尽風より殖ゆる鳥のかず/原裕
二月尽父の酔眼遥かなる/金行康子
二月尽江差追分なら聞こう/池禎章
嬰児の一髪なびき二月尽/和田悟朗
象の眼に固まる涙二月空/磯貝碧蹄館
二月空板ある谷の時止まり/和知喜八
雨止んで二月堂裏笹子かな/茂里正治
二月や人の油断を花になる/正岡子規