「七種爪」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「七種爪」について
【表記】七種爪
【読み方】ななくさづめ
【ローマ字読み】nanakusazume
子季語・関連季語・傍題・類語など
・薺爪(なずなづめ:nazunazume)
・菜爪(なづめ:nazume)
・六日爪(むいかづめ:muikazume)
・七日爪(なぬかづめ:nanukazume)
・爪剪り湯(つめきりゆ:tsumekiriyu)
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季節による分類
・「な」で始まる新年の季語
・「新年の行事」を表す季語
・「新年」に分類される季語
月ごとの分類
七種爪を含む俳句例
垢爪や薺の前もはづかしき/一茶
小鋏の付根の鈴や薺爪/山田梅屋
爪垢や薺の前もはづかしき/一茶
まだ生の力の強し薺爪/松崎鉄之介
七種や爪にも齢兆しをり/山崎ひさを
薺爪つむしばらくが女の眼/加藤楸邨
薺爪女房殿へ飛ばしけり/大澤ひろし
藍染めの藍をとどめて薺爪/八染藍子
湯上りの七草爪をとりて昼/下田実花
あかんぼの七種爪もつみにけり/飴山實
寂けさの七種爪を剪りてのち/黒田杏子
すぐそこに母の世があり薺爪/中村祐子
つゝがなく齢かさねて薺爪/高橋淡路女
水仕せぬ母の手やさし薺爪/古賀まり子
薺爪あとより紅ををしにけり/青木月斗
薺爪ほろほろ一人にも慣れて/角川照子
薺爪小雨の縁に剪りにけり/高橋淡路女
病む夫の七草爪をとばしけり/向笠和子
飛ばしけり七草爪の大なるを/綾部仁喜
七種の爪を飛ばして終るかな/秋山巳之流
俳句例:21句目~
しきたりの七草爪もとりしこと/下田実花
みどりごも七草爪といふことを/西村和子
七種爪ベランダは陽にあふれをり/平井洋城
摘むほどもなき薺爪つみにけり/室積波那女
母の膝のぬくさ今なほ七草爪/長谷川かな女