「年男」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「年男」について
【表記】年男
【読み方】としおとこ
【ローマ字読み】toshiotoko
子季語・関連季語・傍題・類語など
・若男(わかおとこ:wakaotoko)
・節男(せちおとこ:sechiotoko)
・役男(やくおとこ:yakuotoko)
・万力男(まんりきおとこ:manrikiotoko)
・祝太郎(いわいたろう:iwaitaro)
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季節による分類
・「と」で始まる新年の季語
・「新年の行事」を表す季語
・「新年」に分類される季語
月ごとの分類
年男を含む俳句例
松明に導かれたる年男/橋本薫
五段目の楮承りぬ年男/尾崎紅葉
年男我が候ふや竃の火/石井露月
年男胡坐して謡一番す/大野洒竹
かい抱く大三宝や年男/松木たかし
年男まだ屯せる幕屋の灯/久米正雄
年男務め申さん病歴古り/時田雨耕
年男飲めば痛快男子かな/相島虚吼
朝焚かむもの竹叢に年男/石川桂郎
神風の伊勢に生れて年男/角田竹冷
ふところの中の腕組み年男/鷹羽狩行
六十の面映えほのと年男/下村ひろし
年上の弟子ばかり持つ年男/米沢恵子
気合入れ初みくじひく年男/中村純代
なぶらるゝ覚悟もしたり年男/尾崎紅葉
ゆきむしをまとひ窶れの年男/上田笛男
古稀過ぎの貌煤けたる年男/下村ひろし
可笑しさを絞り出したる年男/清水昇子
年男さすれば龍となり舞はん/高澤良一
年男忌や虚子記念館第一歩/稲畑廣太郎
俳句例:21句目~
年男松のしづれをあびにけり/高田蝶衣
綱引きの年男とて恵比須面/沢崎ゆきえ
酒飲めず来て年男たり得るや/杉山岳陽
名を売るはたやすからずや年男/加藤郁乎
年男アロエの夢を見ておりぬ/四ツ谷/龍
年男たり牙ありし身を思ひをり/能村登四郎