「御用始」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「御用始」について
【表記】御用始
【読み方】ごようはじめ
【ローマ字読み】goyohajime
子季語・関連季語・傍題・類語など
・事務始(じむはじめ:jimuhajime)
・初事務(はつじむ:hatsujimu)
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季節による分類
・「こ」で始まる新年の季語
・「新年の生活」を表す季語
・「新年」に分類される季語
月ごとの分類
御用始を含む俳句例
御用始女課長も髪結ひて/白岩三郎
印刷機の既に喧し事務始/日野草城
事務始朝の茶淹るる女の身/瀧春一
メモ記す御用始の製図板/作山和子
大金庫開く音御用始かな/城台洋子
印影の朱を鮮やかに事務始/宮本径考
宮内庁書陵部御用始かな/山崎ひさを
抽斗に朱肉をさぐる事務始/岡田貞峰
抽斗の朝日にあつし事務始/佐野青陽人
くもり無き御用始の貸めがね/白井爽風
くろずめる朱肉に御用始かな/西川狐草
晴着にて女子事務官の事務始/相馬蓬村
皺のなき黒カーボン紙事務始/河原芦月
考課表に書込むことを事務始/鈴木栄子
指で磨く御用始めの象牙印/岡本六弥太
神妙に御用始めをなにもせず/関根牧草
御用はじめ出生届ふところに/草村素子
事務始青き文字飛ぶ電算機/猿橋統流子
印影の朱のあざやかに事務始/日野草城
大金庫開くことより事務始/椎野ひろし
俳句例:21句目~
引き出しの中の冷たき事務始/中根美保
御用始たつた二人の事務室も/川村ひろし
御用始鳰見ることもその日より/倉橋澄子
職辞して吾には御用始なく/佐々木/鳴子
ぬぐはれてある黒板や事務始/五十嵐播水
司書若し和服に慣れず事務始/加倉井秋を
マラソンの窓下馳せすぎ事務始/岡田貞峰
うつうつと御用始めを退けにけり/細川加賀
らちもなき御用始めの訓辞かな/内藤さち子
死亡カルテ机上にさむき事務始/古賀まり子
モナリザに見詰められをり事務始/新井市人
誰も触れねば何も変わらず事務始/鈴木栄子
モーニングなほ着たるあり事務始/日野草城
筆入れにイニシヤルを入れ事務始め/永島敬子