「稽古始」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「稽古始」について
【表記】稽古始
【読み方】けいこはじめ
【ローマ字読み】keikohajime
子季語・関連季語・傍題・類語など
・初稽古(はつげいこ:hatsugeiko)
–
季節による分類
・「け」で始まる新年の季語
・「新年の生活」を表す季語
・「新年」に分類される季語
月ごとの分類
稽古始を含む俳句例
先生に稽古始の一手合/傘子
初稽古袴の折目正しうす/小崎弥生
江戸名所吟行稽古始かな/黒田杏子
島村の島文楽の初稽古/増田/雅久
大太鼓ひびく道場初稽古/吉田直茂
初稽古拈華微笑の母の前/村松/堅
その人の稽古始の笛の音や/黒田杏子
初稽古の防具の金髪国際校/伊丹公子
初稽古人形の目のふと赤し/西村和子
初稽古面ン一本で終りけり/佐藤火星
板の間の即ち大地初稽古/深見けん二
念流の矢止の術や初稽古/金子伊昔紅
胸に厚き利久懐紙や初稽古/中川利子
道場に女下駄あり初稽古/高橋淡路女
まだだれも叩かぬ太鼓初稽古/赤塚五行
初稽古使ひ馴れたる竹刀持つ/高谷靖昭
子の踵ピンクに染めて初稽古/上窪則子
松蒼き切戸くぐるや初稽古/佐野青陽人
長廊下踏みゆく稽古始かな/西沢十七里
電話にて呼びあひ集ひ初稽古/京極高忠
俳句例:21句目~
露地曲る足袋の白さや初稽古/八木浩二
飛び込みに水の悲鳴や初稽古/長塚京子
初稽古音色洩れくるめでたさよ/稲畑汀子
蝋梅の香が勝つてをり初稽古/佐々木六戈
面授てふ言葉かしこみ初稽古/深見けん二
巫女舞の稽古はじめや楠若葉/堀井より子
かんざしの稲穂のゆるる初稽古/井口はる子
乾拭きの枇杷の木太刀や初稽古/久米とよ兵
初稽古富士見えねども筑波あり/深見けん二
立ちざまに面とられたり初稽古/村山初桜子
三味かかへ稽古はじめの妻となる/成瀬正俊
佗助にいつもの稽古はじめけり/車谷弘佗助
てんでんばらばらに四股踏み初稽古/鷹羽狩行