「女礼者」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「女礼者」について
【表記】女礼者
【読み方】おんなれいじゃ
【ローマ字読み】onnareija
子季語・関連季語・傍題・類語など
・女賀客(おんながきゃく:onnagakyaku)
・女礼(おんなれい:onnarei)
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季節による分類
・「お」で始まる新年の季語
・「新年の生活」を表す季語
・「新年」に分類される季語
月ごとの分類
女礼者を含む俳句例
島嶼巡れる女礼者一人/黒田杏子
我も亦女礼者と装へり/星野立子
よく笑ふ女礼者や草の庵/高浜虚子
女弟子女礼者として見ゆ/後藤夜半
涙ぐむ話に女礼者かな/有地由紀子
相逢うて女礼者や物語/松根東洋城
女礼まづ妹の来りたる/高橋淡路女
そこまでと女礼者を送る妻/重厚爽美
時しめし合せて女礼者来る/高木石子
満月が女礼者の肩ごしに/佐藤明日香
パン抱へ女礼者の帰路急ぐ/小室藍香
嬰泣きて女礼者の帰りけり/浦野芙美
美しき女礼者に燈ともせり/角川春樹
胸もとの艶なる女礼者かな/堤俳一佳
連合うて女礼者にある序列/山縣輝夫
隣り合ふ本家へ女礼者かな/太田光子
女礼者廚にも手を貸しくれぬ/井沢正江
女礼者汐ひくごとく帰りけり/牧野寥々
居ることの妙なる女礼者かな/藤田湘子
杖をとりまゐらす女礼者かな/後藤夜半
俳句例:21句目~
産見舞かねての女礼者来る/名和三幹竹
あな醜の脂粉めでたき女礼者/飯田蛇笏
よき衣の女礼者をねたみけり/下村梅子
二人目の女礼者の子の手ひき/後藤夜半
藪蔭より出で来し女礼者かな/村山古郷
夕闇に女礼者の寄る灯あり/五所平之助
女礼者の戻り急げる機屋町/杉岡せん城
雪払ふたしかに女礼者たり/佐々木有風
女礼者レール何条をも跨ぐ/加倉井秋を
オリーブの島より女礼者来し/小路智壽子
女礼者らしく古風につゝましく/高浜虚子
繭の香をまとひし女礼者かな/瀧澤伊代次
日暮れたる女賀客に灯しけり/池内たけし
女礼者ふるさとの味よろこびぬ/木下ローズ
女礼者宇治橋をゆくあと知らず/波多野爽波
譲り合うて入り来る女礼者かな/川原田蒲公英
女礼者と云ふには小さくいとけなく/押田千代子