「鏡開」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「鏡開」について
【表記】鏡開
【読み方】かがみびらき
【ローマ字読み】kagamibiraki
子季語・関連季語・傍題・類語など
・鏡割(かがみわり:kagamiwari)
–
季節による分類
・「か」で始まる新年の季語
・「新年の生活」を表す季語
・「新年」に分類される季語
月ごとの分類
鏡開を含む俳句例
鏡開き影を深めて檜山/政木紫野
老妻の一打の強し鏡割/白岩三郎
相撲取の金剛力や鏡割/村上鬼城
新橋の鏡開の飲屋かな/高澤良一
金太郎生れて鏡開かな/吉崎つる代
雀来よ鏡開きの屑撒かむ/三嶋隆英
玄翁の狙ひたがはず鏡割/本宮鼎三
三寸のお鏡開く膝構ふ/殿村菟絲子
事務室に鏡開きの椀並ぶ/藤原照子
厄年の招かれ鏡開きかな/熊田鹿石
身を以てひらくわが道鏡割/轡田進
鏡割女は強くなりにけり/水原春郎
また過ぎぬ鏡開の一日も/百合山羽公
手力男かくやと鏡開きけり/京極杜藻
鏡開き父の後姿に老まざと/楠本憲吉
雀来て鏡びらきの膝がしら/宮坂静生
鏡開静座の息のゆたかなる/奥峰輝治
鏡びらき昼の磧にひるの闇/宮坂静生
鏡割一人の汁粉つくりけり/中里泰子
門弟を持たざる鏡開きかな/秋山卓三
俳句例:21句目~
なぜか素直に鏡開の夜の子ら/堀口星眠
よく晴れて鏡開きの名無し山/綾部仁喜
社員食堂鏡開きの汁粉出す/飯尾婦美代
鏡開きにあます力と冬に入る/武田和郎
五十過ぎても男力や鏡割る/下村ひろし
松に降る雨うつくしや鏡割/岩中志げ子
鏡開明日とはなりぬ演舞場/水原秋櫻子
いつの間に侍りし子等や鏡割/大澤/柿村
鏡開く日の姿見に老いにけり/阿部みどり女
鏡びらき店名旧にもどりけり/久保田万太郎
鏡割るついに熟さぬ実のために/小泉八重子
鏡びらき豊の雪ふるためしかな/久保田万太郎
内なるものかくのごときか鏡割る/田川飛旅子