「七日」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「七日」について
【表記】七日
【読み方】なぬか/なのか
【ローマ字読み】nanuka
子季語・関連季語・傍題・類語など
・人日(じんじつ:jinjitsu)
・人の日(ひとのひ:hitonohi)
・元七(がんしち:ganshichi)
・霊辰(れいしん:reishin)
・人勝節(じんしょうせつ:jinshosetsu)
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季節による分類
・「な」で始まる新年の季語
・「新年の時候」を表す季語
・「新年」に分類される季語
月ごとの分類
七日を含む俳句例
金粉は盃の底七日暮れ/平野卍
俎の鯉となりたる七日かな/原裕
曳舟や人の恋しき松七日/館岡沙緻
食積や七日過ぎたる為體/尾崎紅葉
昭和逝く七日の夜の雨の音/関森勝夫
穂俵も七日事なき深みどり/竹原泉園
七日はや羽織の下の帯ほそく/麻田鶴
鳥骨となるに七日の日和かな/金子晉
一握の海光となる浜七日/薄井登美女
息白く七日の家長家を出づ/石田波郷
うちつれて七日祝ふや門弟子/数藤五城
みちのくの七日よ雪の幾起伏/猿田禾風
七日から松葉むしりの遊び哉/中川四明
七日なり鵯も頻に囃しをり/相生垣瓜人
七日はや煤によごれし軒雀/志摩芳次郎
昭和逝く七日の夜を髪洗ふ/蓬田紀枝子
炭なりて眠れる竃の七日かな/石川桂郎
荒海の佐渡に日当る七日かな/安達峰雪
菜畑に人の動ける七日かな/伊藤千代子
商売に本腰入るる七日かな/鈴木真砂女
俳句例:21句目~
髷解きて心軽さの七日かな/岩瀬白萩女
昭和果つ七日の波頭すべて鎖/熊谷愛子
すずろいでて松笠拾ふ七日かな/渡辺水巴
ひつそりと七日も過ぎぬ福沸/宮部寸七翁
不機嫌に樫の突つ立つ七日かな/熊谷愛子
仰向けに転び七日の宇宙かな/中村まさ子
六日八日中に七日のなづなかな/上島鬼貫
日のぬくみ欅にありて七日かな/永方裕子
山畑に火を放ちをる七日かな/大峯あきら
机上やや乱れはじめて松七日/間藤衣代子
煮大根のくづれ加減も七日かな/清水基吉
日の中に福藁散るも七日かな/小宮山政子
酒断つて七日の床をぬけいだす/石川桂郎
三輪山のひそめる闇も七日かな/星野麦丘人
深爪がいたし七日の菜を打てば/中尾寿美子
火を焚いて七日の榧の木のほとり/岡井省二
地下足袋の紺の匂へる七日かな/北見さとる
七日銀座獅子舞が人を見て佇てり/長谷川かな女