「乙字忌」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「乙字忌」について
【表記】乙字忌
【読み方】おつじき
【ローマ字読み】otsujiki
子季語・関連季語・傍題・類語など
・寒雷忌(かんらいき:kanraiki)
・二十日忌(はつかき:hatsukaki)
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季節による分類
・「お」で始まる冬の季語
・「冬の行事」を表す季語
・「晩冬」に分類される季語
月ごとの分類
乙字忌を含む俳句例
大仙は雲の中なり寒雷忌/吉田冬葉
乙字忌の一書に執し己れ勤む/平川雅也
乙字忌の海の荒ぶをみて旅す/皆川盤水
乙字忌の滅法寒くなりにけり/川崎展宏
乙字忌の膳に正せし朱塗椀/河野多希女
乙字忌や一歩出づれば風の盾/河野南畦
乙字忌や居士の吟声耳にあり/小澤碧童
乙字忌や海の荒ぶをみて旅す/皆川盤水
乙字忌の来ねば大寒とは言へず/河野南畦
乙字忌の沖にぎつしり三角波/八牧美喜子
乙字忌や凡の四十路も半ば過ぐ/橋本義憲
乙字忌や火遊びのごと句に溺れ/河野南畦
乙字忌や谷地の古老に出羽の山/村山古郷
季語季感一句つらぬく乙字の忌/河野南畦
室咲の菜の花活けて乙字の忌/鈴鹿野風呂
畦だけに雪が積もりて乙字の忌/吉田鴻司
異論者も来て乙字忌を修しけり/吉田冬葉
乙字の忌豆腐が冷めてしまひけり/石飛如翠
玻璃窓の夜空うつくし乙字の忌/金尾梅の門
二句一章踏まえて来たり乙字の忌/細木芒角星
俳句例:21句目~
二十日忌は雪の降るさへなつかしき/大森桐明