「吸入器」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「吸入器」について
【表記】吸入器
【読み方】きゅうにゅうき
【ローマ字読み】kyunyuki
子季語・関連季語・傍題・類語など
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季節による分類
・「き」で始まる冬の季語
・「冬の生活」を表す季語
・「三冬」に分類される季語
月ごとの分類
吸入器を含む俳句例
吸入器東風自ら曇りけり/久米正雄
吸入器白し窓には白き朝/依田明倫
妖精の衣ひろがる吸入器/大石雄鬼
妹より気弱な兄や吸入器/清水基吉
どの顔も少し呆けて吸入器/大槻右城
仙人の飢えたる如く吸入器/栗田直美
医の家の機械細しき吸入器/山口誓子
暖かき言葉のごとき吸入器/岡田史乃
くた~に疲れて戻り吸入器/大塚千々二
冬の日の障子白さや吸入器/大谷碧雲居
吸入器地獄のごとく激すなり/山口誓子
吸入器激しガラスの筒曇る/田川飛旅子
考えてをる顔ならず吸入器/阿波野青畝
買ひしまゝ使はずにある吸入器/森田峠
まながひに雲ぞ春めく吸入器/吉岡禅寺洞
吸入器噴く何も彼も遠きかな/橋本多佳子
吸入器扉あけて罐の火を焚けり/山口誓子
吸入器槐多亡き夜を激すなり/小川枸杞子
すでに子の目の濡れて待つ吸入器/白岩三郎
吸入器入歯はづせし口くぼめ/吉川/喜美子